ピカソ
バルセロナのピカソ美術館は、マラガ出身の天才画家の作品に特化した、世界で最も重要で貴重なコレクションを所蔵しており、美術ファンにとって欠かせない場所です。この記事では、料金や開館時間から、最も重要で見るべき作品まで、この美術館を訪れるために必要なすべての情報をお伝えしていきます。
ピカソ美術館への行き方
ピカソ美術館は、バルセロナのゴシック地区にあるCarrer Montcadaに位置しています。カタルーニャ広場やバルセロナ大聖堂などから徒歩で行くことができます。公共交通機関をご利用の場合は、地下鉄L4号線ジャウメ1世駅またはL3号線リセウ駅で下車してください。また、このエリアを通過するバス路線もいくつかあります。
料金・時刻表
ピカソ美術館の入場料は、年齢や希望するアクティビティによって異なります。一般料金は12ユーロ、学生、年金受給者、18歳未満は7ユーロの割引料金です。 12歳未満の子供は無料で入場できます。また、グループやガイドツアーには割引があるので、ツアーを予約する前に調べておくとよいでしょう。
開館時間については、火曜日から日曜日まで、午前9時から午後7時まで開館しており、月曜日は休館です。
注目のコレクションと作品
バルセロナのピカソ美術館のコレクションは、時代やスタイルごとに分けられた4,000点以上のピカソの作品から構成されています。同美術館の最も重要なコレクションをいくつかご紹介します:
- 形成期:幼少期から1900年にパリに移住するまでのピカソの作品を収録しています。
- 青の時代:友人カルロス・カサゲマスの死により、ピカソが鬱状態に陥り、より悲しく沈んだ芸術の時代へと突入した後の作品を収録しています。
- ピンクの時代:後に妻となるオルガ・ホクロワと出会い、より陽気でカラフルな作風へと変化していったピカソの作品を収録しています。
- キュビスム(立体派):キュビズムの創始者であるピカソとジョルジュ・ブラックの作品を収録しています。
この美術館の優れた作品をいくつかご紹介します:
- 科学と慈善」(1897年):ピカソがまだ16歳だった頃、バルセロナで制作した最初の作品のひとつです。貧しい女性が医師から助けを受ける姿を描いた、慈善と連帯の場面を表現した絵画です。
- ハーレクイン』(1917年):ピカソのシュルレアリスム時代の代表作で、ギターを持ったハーレクインが描かれている。幾何学的で鮮やかな色彩の異なる要素で構成された人物像。
- ラ・ドーナ・デ・ラ・ゴラ(1947年):スペイン内戦の時代に制作された作品で、帽子をかぶり、明確なラインの入ったドレスを着た女性が描かれている。シンプルさと色彩の繊細さが際立っている。
- 4匹の猫」(1900年):ピカソをはじめとする当時の芸術家たちが集い、意見を交換したバルセロナのモダニズム施設「エルズ4ガッツ」の一場面を描いた作品。構図や細部の描き込みが特徴的な作品です。
- ドーラ・マールの肖像」(1937年):ピカソのキュービズム期を代表する作品であり、当時の仲間であったドラ・マールを描いた作品。ドラ・マールの姿は、さまざまな幾何学的な形や色に分解され、画家のキュビスム的なアプローチを反映している。