ジョアン・ミロ美術館(Fundació JOAN MIRÓ
バルセロナを訪れ、モダンアートを愛する人なら、ジョアン・ミロ美術館の訪問は外せません。モンジュイック山の頂上に位置するこの美術館は、バルセロナを象徴する場所のひとつで、偉大なカタルーニャの芸術家によるさまざまな作品を鑑賞することができます。
ジョアン・ミロ美術館への行き方
ジョアン・ミロ美術館は、バルセロナの多くの地域からアクセス可能です。地下鉄で行く場合は、3号線に乗り、Paral-lel(パラル・レル)駅で降ります。そこからモンジュイックのケーブルカーでサルダナ広場まで行き、そこから徒歩10分ほどで美術館に到着します。バスや車でも行けますが、美術館には専用の駐車場がないため、周辺の駐車場を探すのが大変なことも覚えておいてください。
料金・割引
ジョアン・ミロ美術館の入場料は、訪問者の年齢や状況によって異なります。大人は12ユーロを支払って入館しますが、学生、シニア、子供は特別割引を受けることができます。EUの居住者で30歳未満の方は、木曜日の15:00から無料で入館することができます。バルセロナの他の美術館を訪れる予定がある場合は、ジョアン・ミロ美術館を含む複数の美術館に割引料金で入場できるバルセロナ・アートチケットの購入を検討するとよいでしょう。
開館時間と場所
ジョアン・ミロ美術館は、火曜日から土曜日まで10:00~18:00、日曜日と祝日は10:00~15:00まで開館しています。月曜日は、祝日の場合を除き、休館日です。美術館はモンジュイック山の頂上、Avinguda de Miramar, 71に位置しています。歩くのが好きな方は、スペイン広場からモンジュイック山への標識に従って徒歩で行くことができます。
どんなコレクションがあるのですか?
ジョアン・ミロ美術館には、カタルーニャの画家によるさまざまな作品が収蔵されています。同様に、他の現代美術家の作品も収蔵しています。絵画、彫刻、ドローイングなど、14,000点以上の作品を所蔵しています。美術館は、ジョアン・ミロのキャリアのさまざまな時期を紹介する異なる部屋で構成されています。
何が見つかるのでしょう?
ジョアン・ミロ美術館では、カタルーニャの芸術家の作品を数多く見ることができます。同様に、影響を与えた他の現代アーティストの作品も、ミロのキャリアの中で展示されています。美術館で最も重要な作品には、「絵画(要素)」、「農家」、「顔のある静物」、「黒い背景の絵画」、「3人の女性」、「庭」などがあります。
また、定期的に更新される企画展も充実しており、常に新しい発見があります。さらに、近現代美術を専門とする大規模な図書館や、ジョアン・ミロや美術館に関連する書籍やポストカードなどを購入できる土産物屋も併設されています。
どの作品を見るのが必須なのか
ジョアン・ミロ美術館を訪れるなら、絶対に外せない作品があります。そのひとつが 「絵画(エレメンツ)」です。1932年に制作されたこの作品は、ミロが作品にシンプルさと明快さを求めていたことを表しています。さらに、 「ラ・マシア」も、ミロの生まれ育った土地との関係や自然への憧れを反映した、欠かせない作品のひとつです。
また、「顔のある静物」は、写実的な要素と抽象的な要素が融合した作品で、ミロの作品の中でもユニークで印象的な作品です。また、ミロが明るい色彩と抽象的な形を使って、自分の感情や気持ちを表現した作品「黒い背景の絵」も注目すべき作品です。
最後に、「三人の女」と「 庭」も、ジョアン・ミロ美術館で見る価値のある作品です。「三人の 女」は、様式化され単純化された3人の女性像を描いた作品で、「庭」は、ミロの自然との関係、光と色への憧れを反映した絵画です。
つまり、バルセロナのジョアン・ミロ美術館は、近現代美術を愛する人々にとって欠かせない場所なのです。カタルーニャの偉大な芸術家の作品を豊富に取り揃え、企画展や専門図書館、土産物店などもあるこの美術館は、この街を訪れるなら外せない場所です。手頃な料金、学生・シニア割引、モンジュイックの中心部という立地から、アクセスも良く、近・現代美術に興味のある方には必見の美術館です。